10年前に設計した新築木造住宅(八王子)で、大工さんの造作の技の凄さを見る
2019/9/2
天井はタモ材の縦羽目板
木材は、含水率や経年変化で収縮しますが、収縮の程度は一様ではなく、方向によって異なります。板目方向の収縮率が最も大きくて、柾目方向の約2倍。長さ方向の収縮率は小さくて、横方向の1/10以下です。ですから、収縮の比率は板目方向:柾目方向:長さ方向=10:5:1~0.5
建築で、45°の接合部を、留(トメ)といいます。木材の特性上、留の部分も長さと幅(柾目方向)で、収縮率が5倍〜10倍違いますから、材料の幅が広いほど、時間が経過するにつれて、どうしても内側から隙間が出来てしまいます。
先日、お邪魔した住宅は築10年。長い時間が経過していますが、留の部分は、ピッタリで隙間がありませんでした。これは、とても難しいので、できる大工さんは、あまり多くありません。
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完成した当時のこの住宅の様子はこちら↓
WORKS:ガレージと吹き抜けリビングの家(東京都八王子市)
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