無機質なアルミサッシのシャッターボックスを木製(無垢材)の飾り枠で日本家屋に調和させる
2020/10/30
(左)和室の開口部と濡れ縁 (右)リビングの幅2550mmの開口部
日本瓦の伝統的な住宅の外観に『アルミのシャッターボックス&太いガイドレール』は似合わない
瓦屋根の日本的な住宅を計画する際に、外観で気になるのがサッシのシャッターボックスです。伝統的な屋根のフォルムに外壁の素材を考えてしっとりと仕上げようと思っても、そこに時代性を感じさせる『無機質な金属の箱』が取り付けられると、とてもチグハグな感じになってしまいます。
和室の開口部
しかし、防犯やプライバシーを考えるとシャッターは取付が必須な装置です。開口部を木製にして雨戸を製作する方法もありますが、利便性や機密性、コストなどを考えると一般的な回答とはいえません。そこれ、シャッターボックスとそのガイドレールに木製のカバーを製作しました。シャッターボックスは、修理や点検の必要がありますので、木製パネルは取り外し出来るようにしなければならないのが、ちょっと難しい所です・・・。
濡れ縁ディテール
シャッターボックスカバー(木製)ディテール
建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら)では、新築の木造住宅はもちろん、オフィスや古民家、中古住宅のリフォーム、リノベーション、現況調査や耐震補強などのご相談もお受けしています。今、お住まいの住宅で、気になっている部分、ご不明な点や疑問点などあれば、電話やメールなどでお気軽にご相談下さい。
建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら) 担当:長崎まで
04-2964-1296 komagura@komagura.jp
関連記事
世田谷区八幡山の築35年の住宅リノベーション 現場の様子
2024年10月29日
設計監理(現場)
世田谷区八幡山の築35年、木造2階建て住宅の改修現場です。2階にあったLDKの大きな間取り変更と、1階部分に新たに同居することになる祖母スペースをつくる計画です。
【栃木市の築180年の店蔵改修計画】リノベーションのための解体作業2
2024年9月10日
設計監理(現場)【栃木市の築180年の店蔵改修計画】リノベーションのための解体作業2
栃木市の築180年店蔵の改修工事現場です。建物が登録有形文化財建造物に指定されていたため、現状変更の届け出など手続き作業のため、解体工事を延期していましたが、お盆明けに工事が再開しました。
築50年の日本家屋を平屋に減築
2024年9月3日
設計監理(現場)
完成から約50年経過した2階建ての和風住宅のリノベーションの打ち合わせを行いました。現在、建物の南側には、繊細な部材を組み合わせた数寄屋風の座敷(客間)スペースがあります。日々の手入れも行き届いていて、今でも、しっとりとした気持ちのいい空間です。