【蔵のリノベーション】モノの保管空間から居住スペースに
2020/10/25
広い屋敷の中、母屋の脇にあった蔵は、先代、先々代の荷物がずっと保管されていた場所。ずっとこの場所で暮らしているご主人にとっては、暗くて何が仕舞われているのかわからないし、ずっと昔の子ども時代にお仕置きで閉じ込められたりした記憶も残るちょっと怖い空間だそうです・・・。
既存の瓦と増築部分の屋根の取り合い
今回、敷地の整備の一環として、この蔵の空間を、『モノの保管空間』から、人が住むことの出来る最小限の『居住空間』にリノベーションすることになりました。
鉄骨を使って屋根を薄く、フラットに
蔵のカタチを崩したら、リノベーションする意味がない
なるべく今ある蔵の外観を損ねないように、土壁に開口部や穴を開けないようにするために、2階建ての蔵の内部は居室空間のみにしました。水廻りとして必要なダイニングキッチンやシャワーブース、洗面、トイレなどは、蔵の前面の下屋根部分を少し増築することに。
既存の丸桁&新しい丸桁
外観も今のカタチを生かすために、増築部分の屋根は、下屋根のさらに下に収めるのが、なかなか難しいところ・・・。屋根部分は、なるべく薄く仕上げるために鉄骨をパネル上に組み上げています。内部の天井高もギリギリの寸法だったので、既存の瓦屋根を1列だけカットして、数センチだけは天井高に余裕を持たせています。蔵の内部は、ホコリや汚れの除去作業中。梁の上に積もっていたホコリがなくなって、全体がシャープになったように感じます。
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完成したこの蔵の様子はこちら↓
works:蔵で愉しむミニマムな暮らし〜築120年の蔵をリノベーション〜(埼玉県坂戸市)
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