【新築木造住宅 設計事務所の家づくり】生活者(主婦)目線の田舎暮らし
【新築木造住宅 設計事務所の家づくり】生活者(主婦)目線の田舎暮らし
住めば都なんていう言葉は、くそくらえで、10年以上住んでも、ここは確実に不便だし、決して「都」ではない。巷の住みたい街ランキングには、この先も入ることはないだろう。けれど、自然に囲まれる有機な暮らしに憧れる夫に、間違いなく、騙されるかたちではじまったこの暮らしが、今は結構楽しい。山の色や川の澄み具合。風の通り道が、どの辺にあるか、肌で感じられるようになった。薪ストーブの薪も、これは長く燃える薪。こっちは着火に向いてる、と感覚が掴めてきた。
【新築木造住宅 設計事務所の家づくり】生活者(主婦)目線の薪ストーブのある暮らし
【新築木造住宅 設計事務所の家づくり】生活者(主婦)目線の薪ストーブのある暮らし
[設計者の妻目線の日々のおぼえがき] 薪ストーブのある暮らしも、気づけばもう十数年になる。最初は、下の子どもがまだ0歳で、慣れない子育てをしながらの火の番は、思いの外、苦戦した。着火に、やたら時間がかかって、焚き付け用の木端(こっぱ)を無駄遣いした。マッチ売りの少女のように、点けても点けても消えていく小さな火を、途方に暮れて見ていた日もあった。