小説家 庄野潤三さんの自邸「山の上の家」の公開日に行ってきました

小説家 庄野潤三さんの自邸「山の上の家」に行ってきました!

丘の上の、小説のとおりの家へ

2019年2月11日、年に2回の公開日にあわせて、小説家 庄野潤三さんの自邸「山の上の家」へ、川崎の生田まで行ってきました。

まわりは開発されて、すっかり建物が建ってしまっていますが、小説に書いてあるように、急勾配の坂を傾斜に沿って登っていくと、丘のてっぺんに、戸建ての住宅が並んでいる一角がありました。

遠くから見ると、庭先から道路までたくさんの人があふれている家があって、すぐに場所がわかりました。庭や家の中も、たぶん読者だと思われる方でいっぱいです(ご近所さんも来ていらっしゃる様子でしたが)。

思ったより賑やかな、書斎のまわり

あまり人のいない、静かな佇まいを想像していたので、ちょっとビックリしました。みなさん思い思いに、本の話をされていたり、家や調度を見て昔話をされていたり、とても賑やかです。

庄野さんと奥様は、残念ながらすでに他界されていますが、「山の上の家」は大切に残されていました。

この日は、小説のモデルとして登場する、長男の龍也さんや長女の夏子さんが、気さくにいろいろとお話をしてくださいました。

さすがは明夫と和子!(小説内の名前です)やはり、みなさんお話がお上手で、たのしいひとときでした。

木造の平屋、家の中心は書斎

小説の中の家族の会話を思い出しながら、家の中を歩き回ります。家は木造の平屋。

思ったよりもコンパクトですが、建築家が設計した家だけあって、家具の大きさや配置が意識された寸法で収まっています。

家の中で、一番広い部屋は書斎。玄関のすぐ脇にあって、陽当たりのいい南向きの部屋です。

庭もきれいに見えるので、確かに仕事もはかどりそうな気がします。やはりこの部屋が、家の中心的な感じです。

山の上の家の、あれこれ

帰り際、坂道の途中から、眼下の街を見下ろすと、家が出来た当時(1961年頃)の里山の風景が見えるような気がしました。

こんな自然や暮らしの息吹が感じられる古い住宅や古民家が、これからも使い続けられるようになればと考えています。

わたしは住宅の設計の仕事をしていて、古い住宅や古民家、蔵の改修、リフォーム、リノベーションなども手掛けています。

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