埼玉県入間市の建築設計事務所 独楽蔵の家づくり

小説家 庄野潤三さんの自邸「山の上の家」に行ってきました!

今日は、年に2回の【小説家 庄野潤三さんの自邸「山の上の家」】の公開日だったので、川崎の生田まで行ってきました。まわりは開発されてすっかり建物が建ってしまっていますが、小説に書いてあるように、急勾配の坂を傾斜に沿って登っていくと、丘のてっぺんに、戸建ての住宅が並んでいる一角がありました。遠くから見ると、庭先から道路までたくさんの人が溢れている家があって、すぐに場所がわかりました。庭や家の中も、たぶん読者だと思われる方でいっぱいです。(ご近所さんも来ていらっしゃる様子でしたが・・・)

あまり人のいない、静かな佇まいを想像していたので、ちょっとビックリしました。みなさん思い思いに、本の話をされていたり、家や調度を見て昔話をされていたり、とても賑やかです。

庄野さんと奥様は、残念ながらすでに他界されていますが、「山の上の家」は大切に残されていました。今日は、小説のモデルとして登場する、長男の龍也さんや長女の夏子さんが、気さくにいろいろとお話をしてくださいました・・・。さすがは明夫と和子!(小説内の名前です)やはり、みなさんお話がお上手で、たのしい。

小説の中の家族の会話を思い出しながら、家の中を歩き回ります。家は木造の平屋。思ったよりもコンパクトですが、建築家が設計した家だけあって、家具の大きさや配置が意識された寸法で収まっています。家の中で、一番広い部屋は書斎。玄関のすぐ脇にあって、陽当たりのいい南向きの部屋です。庭もきれいに見えるので、確かに仕事もはかどりそうな気がします・・・。やはりこの部屋が家の中心的な感じです。

帰り際、坂道の途中から、眼下の街を見下ろすと、家が出来た当時(1961年頃)の里山の風景が見えるような気がしました。

こんな自然や暮らしの息吹が感じられる古い住宅や古民家が、これからも使い続けられるようになればと考えています。わたしは住宅の設計の仕事をしていて、古い住宅古民家の改修、リフォーム、リノベーションなども手掛けていますので、現在お住まいの住宅でお困りなことや、耐震補強や断熱性の向上など、ご不明な点やお困りごとがありましたが、ぜひ、お気軽にご相談下さい。

建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら) 担当:長崎まで
04-2964-1296 komagura@komagura.jp

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